「子どもの矯正を始めたほうがいいのか悩んでいる」 「小児矯正が得意な歯科医院に診てもらいたい」 「そもそも矯正が必要なのかどうかわからない」 当院にもこういった不安を抱え、 ご来院される患者様が年々増えております。 少しでも不安や疑問が解消できるよう、 病院選びのポイント、そして「矯正について」いくつか解説をいたします。 相談をする上でも非常に役に立つ情報ですので、 是非最後まで目を通してくださいね 【筆者プロフィール詳細】 相 本 敦(歯科医師:あいもと あつし) 岡山大学歯学部卒業 医療法人社団同人仁会ワタナベ歯科クリニック 医療法人社団BLISSの小児歯科部門を担当。 「0歳からの虫歯予防」 「(悪くなる前に歯並びを整える)予防矯正」のスペシャリスト。 最新の知見を得るべく、日々研鑽中。 目次 1:「小児矯正専門医/認定医」なら安心?医院選びの4つのポイント 2:小児矯正を始める時期はいつがベスト? 3:小児矯正4つのメリット・デメリット 4:まとめ 1:「小児矯正専門医/認定医」なら安心?医院選びの4つのポイント お子様への矯正を考えた時に 、医院選びに迷われた経験はございませんか? 「小児矯正認定医/専門医」という肩書きだけを頼りに医院選びをすると、 後々「思っていたのと違った」という認識のズレが生じてしまうかもしれません。 医院選びの4つのポイント ①矯正の認定医/専門医と明記している ②メリットとデメリットを十分に説明してくれる ③費用や期間を明記し、治療法の相談ができる ④子どもの意思を尊重してくれる では、詳しくご説明いたします。 ①矯正の認定医/専門医と明記している 認定医/専門医の意味をご存知でしょうか? 認定医とは「高度な知識や技術を持っている」と認められた歯科医師のこと。 正式な学会や団体の厳しい審査基準を満たす必要があります。 そこから多くの知識と臨床経験を積んだ認定医が「専門医」と呼ばれます。 成長をし続けようと自己研鑽している証とも言えます。 ②メリットとデメリットを十分に説明してくれる 矯正治療は中長期的になります。 途中で中断したり、正しく治療を進めることができなかった場合、 望んだ結果を得られないことも。 しかしながら、矯正に関するデメリットはお子様のやる気とご家族のご協力によって解消可能です。 事前にデメリットを把握し、十分に理解をしておくことが成功の鍵です。 ③費用や期間を明記し、治療法の相談ができる 矯正治療は安くはありません。 治療を進める中で想定していた期間よりも長くなる場合もございます。 満足した結果を得るためにも費用や期間の明記は必須。 お口の状況に加え、 不安や悩みに個別に対応した治療法もございますので是非相談をしてみて下さいね。 ④子どもの意思を尊重してくれる 成功するかどうかはお子様のやる気次第。 お子様の心の声に耳を傾けてくれるような先生に出会えたら予後の不安も少ないでしょう。 認定医や専門医は立派な資格です。 しかしながら医院選びの選択肢の1つに過ぎず、 有資格者でなくても優れた歯科医師は沢山いるということも覚えておいて下さいね。 誠意を持って相談に応じてくれるかどうか、 見極めながらお話をしてみるのも重要なポイントです。 2:小児矯正を始める時期はいつがベスト? 小児矯正はタイミングが重要。 顎の骨が柔らかい”この時期にしかできない治療”だからです。 ベストタイミングを逃さないために、何を目安としたらいいのでしょうか? それは「小学生に上がったタイミング」です。 その上で「気になる、、」と思ったタイミングがベストタイミング。 口の中で言うと「上下の前歯が生え変わった時」。 しかしながら皆さんのお顔が全然違うのと同じ、お口の中も三者三様。 当院では”小学生になったら一度受診をお願いします”とお伝えしております。 早ければ4歳ぐらいから、 さらに骨格的な特徴を有する場合は早期治療こそが有用な場合もございます。 毎日お子様の歯を見ていらっしゃるご両親の「気になる、、」は重要なサインです。 また「生え変わったかも」と連れてこられた時には既に手遅れだったケースもございます。 是非一度早めに受診されることをお勧めいたします。 3:小児矯正4つのメリット・デメリット 矯正治療に「成長力」を利用できるのは子どもの時期だけ。 その成長力が理想的な「顎の形成」「歯並び」「顔貌」を創り上げます。 これらこそ最大のメリットでありますが、その他メリット・デメリットを見ていきましょう。 [メリット] ①口呼吸から鼻呼吸に ②早い段階から口元に自信を持てるようになる ③虫歯や歯周病になるリスクを低減できる ④「非抜歯」で矯正できる可能性が高い では、詳細をご説明します! ①口呼吸から鼻呼吸に 常にお口が開いている状態(お口ぽかん)だと歯並びだけでなく、 健康にも悪影響があるというデータも出ています。 鼻呼吸になることで口腔内環境が改善されるだけでなく、発音も改善されます。 ②早い段階から口元に自信を持てるようになる 歯並び自体がコンプレックスという方がいらっしゃいます。 人前で笑うことに抵抗を感じるという声も 早期に見た目のコンプレックスから解放される方法として小児矯正が挙げられます。 明るく前向きな気持ちで日々を過ごすことができる有用な手段です。 ③虫歯や歯周病になるリスクを低減できる 虫歯や歯周病の原因の1つである「磨き残し」。 丁寧に歯磨きをしているつもりでも、歯並びが悪いと磨き残しの可能性が高くなります。 歯並びが整えれば歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯肉炎のリスクを低減できます。 ④「非抜歯」で矯正できる可能性が高い 小児矯正の大原則は「抜歯」しないこと。 子どもの顎の骨は柔らかく柔軟に広げることができ、これにより歯を並べるスペースの確保が可能となります。 後の治療でも抜歯をせずに治療できることが多くなります。 [デメリット] ①治療期間中、虫歯のリスクが上がる ②ご家族全員の協力が必要 ③治療期間・観察期間が長くなる可能性もある ④一時的に見た目が気になる ①治療期間中、虫歯のリスクが上がる 矯正装置をつけた状態での歯磨きには訓練が必須です。 正しく丁寧に行うことで磨き残しが減り、 虫歯リスクも低減できるので頑張っていきましょう。 ②ご家族全員の協力が必要 ・虫歯にならないための歯磨きトレーニング ・矯正治療を完了するためのモチベーション維持 「お子様のやる気」「ご家族のご協力」はどちらも不可欠です。 もちろん歯科医院のバックアップもございますので、 二人三脚で治療完了を目指していきましょう。 ③治療期間・観察期間が長くなる可能性もある 矯正には一期治療と二期治療の2種類がございます。 小学生以上と中学生以降の矯正を意味します。 難しいケースの場合、二期治療が必要となる場合もございます。 「二期治療に進んだ場合どのようになるのか」 治療法や治療期間・費用に関して、事前に確認をすることをお忘れなく。 ④一時的に見た目が気になる お口に矯正装置を付けますので、それが気になるという方もいらっしゃいます。 どのような見た目になるのか、 お子様ご自身で納得した上で治療を始めると良いでしょう。 デメリットに関しては事前の十分な理解と継続的な努力、 何よりお子様ご自身のやる気によって解決できるものばかりです。 「どのように治療を進めていくか」歯科医院と共に考えていくことができれば、 小児矯正はメリットばかりであると言えるでしょう。 4:まとめ 医院選びの4つのポイントをメインに、小児矯正開始のおすすめの時期、メリット・デメリットについてまとめさせて頂きました。 [医院選びのポイント] ①矯正の認定医/専門医と明記している ②メリットとデメリットを十分に説明してくれる ③費用や期間を明記し、治療法の相談ができる ④子どもの意思を尊重してくれる [小児矯正を始める時期] ・小学校入学時 ・歯並びが気になったとき [メリット] ①口呼吸から鼻呼吸に ②早い段階から口元に自信を持てるようになる ③虫歯や歯周病になるリスクを低減できる ④「非抜歯」で矯正できる可能性が高い [デメリット] ①治療期間中、虫歯のリスクが上がる ②ご家族全員の協力が必要 ③治療期間・観察期間が長くなる可能性もある ④一時的に見た目が気になる 矯正の認定医/専門医は努力を続けている歯科医師の証です。 ただ認定医/専門医でなくても、素晴らしい歯科医師は沢山います。 メリット・デメリットや費用・期間に対する十分な説明があり、 安心して治療法の相談ができる歯科医院がどうか見極めて下さいね。 子どもの意思を尊重してくれるかどうかもポイントですね。 読めば読むほど疑問や不安が出てきたという方もいらっしゃるかもしれません。 医院選びのポイントをもとに一度歯科医院で相談させるといいでしょう。 当院含め無料相談を行っている歯科医院も多くありますので、 以上のポイントを意識しながらお話を聞くとあなたにとっての「いい歯医者さん」に出会えることに間違いありません。 ちなみに私にとっての「いい歯医者さん」は子どものことを1番に考え、 意思を尊重してくれる歯科医師です。 あなたにとって「いい歯医者さん、歯科医院」に出会えますように。 また公式サイトにて小児矯正についてまとめた記事がいくつかございます。 新たに生まれた疑問に対する答えがあるかもしれません。是非チェックしてみて下さいね。 【記事監修】 相 本 み な み(歯科医師:あいもと みなみ) 岡山大学歯学部卒業 水島歯科診療所 医療法人社団BLISSの小児歯科部門を担当。 「0歳からの虫歯予防」 「(悪くなる前に歯並びを整える)予防矯正」のスペシャリスト。 主な専門分野は矯正治療。 中 島 加 奈(歯科衛生士:なかしま かな) 日本小児歯科認定歯科衛生士 お口育てlabo代表 米粉ナチュラルおやつアドバイザー 優しい食をつむぐ会主宰 3児の母(長男15歳、長女13歳、次女6歳)。 第3子に食物アレルギーがあり8ヶ月〜3歳までアレルゲン素材を完全除去する生活となり、 それをきっかけに「食」に関する意識が変わる。
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